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シチリア・ガイド

魅惑のシチリア島ようこそ

シチリアで最も美しい町  シラクーサの魅力

「あらゆるギリシア都市の中で最大にして最も美しい町。」そうキケロに讃えられた都市・シラクーサはローマが古代世界に覇を唱える以前の西地中海世界で最も輝かしい歴史と文化を誇ったと言われています。また、シラクーサは、シチリア南東部に位置する、数学者アルキメデスが生まれた町であり、太宰治の小説「走れメロス」の舞台となった町です。シラクーサの町は、主にオルティージャ島と本土の2つに別れており、観光名所も両方に存在します。今回はそんなシラクーサのみどころをご案内していきます。


シラクーサ発祥の地であるオルティージャ島は、本土と短い橋で繋がれている、海に突き出た半島のようなものです。島内は一般車両進入禁止のため、徒歩での観光になります。わずか1平方キロメートルの小さい島ですが、全体を歩くとなるとかなりの距離になります。島の内部は入り組んだ路地が多いため、地図を持っての散策をお勧めします。


アポロ神殿の東側にある路地にはメルカート(市場)があります。魚屋や肉屋、食材店などが軒を連ねており、市場の魚は地元で水揚げされた魚が多いため新鮮です。のんびりとした雰囲気をもち、市場特有の臭いもないのでゆっくり周ることができるでしょう。営業時間は平日の午前中。


オルティージャ島の橋を渡ってすぐのパンカリ広場にあるアポロン神殿。 住宅街に囲まれた場所に位置する遺跡群は紀元前6世紀末に建造され、シチリアに残る最古の周柱式神殿のひとつです。神殿は、ビザンチン時代に教会、アラブ時代にモスク、ノルマン時代に教会、スペイン支配の時代には兵舎に改築され、17世紀末の大地震で崩壊後、19世紀に発掘されました。夜はライトアップされるのでより良い雰囲気を楽しめます。


シラクーサの新市街と呼ばれた地区に位置する考古学公園。ここにはまずギリシア劇場があります。紀元前5世紀に岩場をくりぬいて造成され、その頃のシラクーサではアテネやアレキサンドリアと並ぶ演劇のメッカとして栄えました。劇場の東側に広がる天国の石切り場には、ヤシや竜舌蘭などの熱帯植物や柑橘類の果樹が茂り、奥にはロバの耳のような形をした洞窟があります。湾曲しているため小さな音も増幅されて洞窟内に響きわたるのが神秘的です。
     

旧市街のオルティージャ島にあるシラクーサのシンボル・ドゥオモ。美しいバロック様式のファザードで飾られたドゥオモ付近の広場には市庁舎や大司教館といった多くの重要建築物があります。 モニカ・ベルルッチ主演の映画「マレーナ」の撮影が行われたこの広場には昼間も夜も多くの人で賑わいます。


旧市街にあるアルキメデス広場。 数々の兵器を開発し、故郷であるシラクーサを守ろうとした数学者・アルキメデスを偲んでその名がつけられました。

 



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