▶きらめく海を車窓から眺めるシチリア島列車の旅
シチリアの州都パレルモからは東南に鉄道網が走っています。南は世界遺産の地アグリジェントヘ。ローカル列車（普通列車）で約２時間ほど。パレルモを出た直後は海沿いを走り、紺碧の海が遠くに見渡せ、その後、内陸部に入ってからも、田園風景や、雄大な岩山など、変化に富んだ景色を楽しむことができます。東へは特急列車にてメッシーナへ、シチリア島の北海岸沿いを走ります。車窓に広がる青い海が太陽の光を浴びきらめく様はシチリア島が南の島であることを実感させてくれることでしょう。メッシーナでローカル列車に乗り換えてシチリア島屈指のリゾート地タオルミーナへ。行程約４～５時間の列車の旅をお楽しみいただけます。
▶イタリア本土からシチリア島へ メッシーナ海峡を列車に乗って越える
ナポリからイタリア半島南下の旅、全行程約７時間の旅へ出発。ナポリ中央駅発 ０９：５０（2016年10月現在）、特急列車にて長靴半島のつま先に位置するシチリア島鉄道連絡船の桟橋駅ヴィッラ・サン・ジョバン駅に到着。ここで列車ごとフェリーに乗り込みます。船内では甲板に出ることもできます。日本ではもう体験することができない、列車に乗ったまま、海峡を横断する気分はまた格別です。シチリア島メッシーナ駅に上陸。ここからは海岸線を一路タオルミーナへ。タオルミーナ駅着 １６：３４（2016年10月現在）。天気が良ければ青い空と青い海を満喫できる海岸列車の旅となります。余談ですが、このタオルミーナ駅は、映画「ゴッドファザー」のパート３で、マフィアのドン、マイケルを演じるアル・パチーノが離婚した妻をプラットホームまで出迎えた駅です。
▶乗り心地抜群！イタリアの新高速鉄道列車イタロ
イタリアの高級車フェラーリを彷彿させる洗練された赤色の車体と充実した車内サービスが魅力の2012年4月から運行を開始したイタリアの新高速鉄道列車“イタロ”。ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィアの他、トリノ、ボローニャ、ナポリなどイタリアの国内の主要都市を結んでいます。また、座席クラスは特等の「クラブ(CLUB)」、1等の「プリマ（PRIMA）」2等の「スマート（SMART）」の3クラスがあります。座席はすべて革のシートやWI-FIによるネット接続サービスも提供されており、快適な乗り心地が人気の列車です。また、どの車両にも通常バー車両や自動販売機などがあります。
各主要区間の時間は、ミラノ～フィレンツェ 約1時間50分、フィレンツェ～ナポリ 約3時間、ナポリ～ローマ 約1時間10分、ローマ～ヴェネツィア 約3時間45分です。
▶スペイン高速鉄道AVE
スペインが誇る高速鉄道AVE。マドリッド～バルセロナ間をはじめ、マドリッド～コルドバ～セビーリャ間、マドリッド～コルドバ～マラガ間、マドリッド～バレンシア、マドリッド～サラゴサ～バルセロナ間、マドリッド～バッリャリド間のマドリッドを中心とした放射線状に広がった各区間を正確な運行時刻とともに短時間で運行されることで知られています。たとえば、マドリッド～バルセロナ間は2時間40分ですので、航空機を利用するよりずっと便利です。また、乗車時には航空機利用と同じく荷物検査も実施され、安全には常に注意を払っています。座席も１等車は２列＋１列とゆったりとした造りになっており、また座席で音楽・ビデオを楽しめます。