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シチリア・ガイド

魅惑のシチリア島へようこそ

シチリア最大の遺跡群  アグリジェント〜神殿の谷〜

古代には30万人もの人々が住み、海からは数キロに渡りせり上がった斜面に古代ギリシャの神殿郡が集中することからも詩人ピンダロスをして、「人類の都市で最も美しい場所」と言わしめたほどの発展を遂げた街であったアグリジェント。現在は古代ギリシャ時代の遺跡群が並ぶ都市として多くの観光客を迎え入れるシチリア島のハイライトと言える観光地となっています。

アグリジェントへはパレルモ空港からバス、又はパレルモ中央駅から列車かバスを利用して行くことが可能ですが、1日に数便

しかなく、特に空港からのバスは待ち時間が非常にかかるため、バス利用の際は、空港からパレルモへ移動後、パレルモ中央駅から行くことをお薦め致します。*現在、列車改装中のため、11月9日まではパレルモからの鉄道は利用できません。

1997年にユネスコ世界遺産に登録。パレルモからの所要時間は約2時間半となります。


ジョーヴェ・オリンピコ神殿(Tempio di Giove Olimpico)

駐車場がある神殿広場から入るとすぐに広がっている遺跡。

紀元前480頃に建造ヒ、紀元前406年にカルタゴにより破壊されました。現在は神殿を支える柱の一部のみ残り、本物は考古学博物館に展示され、神殿広場にはレプリカの巨大なテラモーネが横たわっています。


エルコーレ神殿(Tempio di Ercole) 

駐車場側から神殿通りを進んで最初に姿を現す8本の円柱。

現在は地表に転がる石材の山と円柱だけが残ってますが、当時はファザードに6本、側面に15本と円柱が並び、最も美しい神殿の一つと賞賛されていました。残っている円柱はまさにシチリアの英雄・ヘラクレスの力を象徴するかの如く佇んでいます。


ディオスクロイ神殿(Temple di Dioscuri)  

道路を横切ったチケット売り場の後ろにある遺跡。ジョーヴェ・オリンピコ神殿の近くにあります。こちらの神殿もカルタゴ軍に破壊されたため、現在は一部修復されたものが佇んでいます。


ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿(Giunone Lacinia)

神殿の谷の東端にある標高120mの丘の上に立つ遺跡。紀元前460年頃に建造されましたが、カルタゴの進攻と中世に起きた地震の被害で全壊し、現在は25本の柱と柱の上の横部分のみ形を留めています。ここから南を向くと、遺跡群と地中海が織り成す観光を忘れるほど美しい景観が広がっています。全ての神殿を周った後は、同時期にいくつもの神殿を立てたギリシャ人の情熱とスキルの素晴らしさを体感することでしょう。

     

コンコルディア神殿(Temple della Concordia)

コンコルディアとは「平和」「調和」「和解」を象徴するローマの女神の名がつけられたアグリジェント遺跡群の目玉ともいえる神殿。紀元前450年頃に建造されたドリス式の神殿で、シチリア島で最も大きく、前面6本、側面13本の柱が現存しており保存状態が良いことで知られています。


 

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