▶モッツァレラチーズ
言わずと知れたイタリアを代表するチーズの一つ、モッツァレラチーズ。くせがなく食べやすいフレッシュチーズです。特にナポリ近郊のカンパーニア州では品質の高い水牛のモッツァレラチーズを作っています。現地で食べる新鮮なモッツレラチーズは、日本で食べているのとは違いとにかくジューシー!もちもちとした食感と中からじわーとあふれ出てくる新鮮な水牛のミルク。旨みと甘味が凝縮され、自然と笑みがこぼれる美味しさです。
▶フォカッチャ
ピザの原型ともいわれる「フォカッチャ」はその起源が古代ローマ時代までさかのぼると言われています。ポンペイの遺跡には、そのフォカッチャを焼いたとされる窯も残っており、古くからイタリアで食されてきたパンです。生地にオリーブオイルやハーブで味を付けしっかりとした食感です。
▶オリーブオイル
オリーブオイルはご存知の通りオリーブの果実から作られますが、イタリアではオリーブオイルの選別基準が法律になっているほど厳しくオリーブオイルの種類を分けられています。バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ピュアオリーブオイルの3つに大きく分類されています。バージンオリーブオイルは果実を濾過しただけの天然のオリーブオイルで、その中でも最も上質なのが「エクストラバージンオリーブオイル」です。オリーブオイルの一番搾りです。風味はもちろん健康にも良いとされ近年日本でも需要が増えてきています。特に南イタリアでは新鮮な食材に塩、ペッパー、バジル、オリーブオイルというようにシンプルに調理されたものが多く、ピッツァやパスタ、サラダにもオリーブオイルがかけられ、毎日の食にかかせない必須の調味料です。
▶パルミジャーノレッジャーノチーズ
食通の州と言ってもいいエミリア・ロマーニャ州。肥沃なパダノ平原では畜産業が盛んで食品産業がとても有名です。生ハムやチーズの他、手打ちパスタ、トルテッリーニやソーセージ、バルサミコ酢など美味な食材が豊富です。特にパルマ、レッジョ・エミリア、モデナなどで作られる「パルミジャーノ・レッジャーノ」は世界的に有名なチーズで、DOP(原産地名称保護制度)の認定を受けたものだけが刻印を押され「イタリアチーズの王様」と呼ばれています。熟成期間が長いため、芳醇で濃厚、非常に風味豊かな味わいです。パスタの仕上げにすりおろしたり、リゾットにからめたり、イタリアの料理には欠かせない一品です。
▶バルサミコ酢
世界ではいろんな「酢」が作られていますが、イタリアでは、やはりぶどうを使ったワイン酢が主流。 ワイン酢は、ぶどう果汁に酢酸菌を入れて発酵させたもので、日本ではワインビネガーとして知られています。このワイン酢を特定の地域にて伝統的な手法で熟成し作られたのが、モデナの「バルサミコ酢」です。イタリア語の”Balsamico”(バルサミコ)は、英語の”aromatic”(かぐわしい、芳香の)という言葉に対応します。その名のとおり、香り付けをした芳香酢で、まろやかで甘酸っぱい味と濃厚な香りがあり、鮮やかな暗褐色をしています。最低12年の熟成を経たものがいわゆる「伝統的なバルサミコ酢」としてDOP(原産地名称保護制度)に認証されます。
バルサミコ酢もワイン酢と同じ熟成年数によって風味や濃度、価格も異なります。 一般的には年数の若いものはワイン酢と同様にドレッシングなどに使い、熟成が進んで甘く濃度が増してきたものは料理の仕上げに数滴たらすなど使い分けしています。
▶トリュフ
三大珍味のひとつ「トリュフ」。イタリアではピエモンテ州が有名ですが、他にトスカーナ州、マルケ州も有名です。フランスがトリュフといえば「黒トリュフ」ですが、イタリアでは「白トリュフ」が「白いダイヤモンド」と言われ珍重されます。ピエモンテのアルバ、トスカーナのサンミニアートで年1回「トリュフ祭り」が行われ、多くの人が「白トリュフ」を求め訪れています。毎年若干日付が変わりますが、10月~11月の1ケ月ほど毎週末(または特定期間)行われています。
日本で「トリュフ」といえばイタリアやフランスのものが有名ですが、実はクロアチアのイストラ半島はトリュフの隠れた名産地!特にモトブンの周りには「トリュフの森」と呼ばれる豊かな森が広がり、世界有数のトリュフの名産地として知られています。9月から11月にかけての毎日曜日には「トリュフ祭り」が開催されています。イタリアよりはお手頃にトリュフ料理を楽しむことができます。