アマルフィ女神の報酬
織田裕二扮する外交官が誘拐事件の通訳を担当することなったことから、事件の手がかりを追ううちに、誘拐事件の背後に潜む巨大陰謀に気づくというサスペンスストーリー。イタリアオールロケを敢行し、アマルフィだけでなく、ローマ市内や南イタリアのカゼルタなど、有名観光地が次々に登場します。また、タイトルはアマルフィですが、実際にロケが行われたのは同じアマルフィ海岸に位置するポジターノやラヴェッロなどです。
❖ロケ地①・・・ローマ
少女の行方がわからなくなった場所として「カピトリーニ美術館」が登場します。この美術館は一般に公開されている公的な美術館では、世界最古のものと言われています。誘拐犯との取引場所として撮影されたのが「サンタンジェロ城」。サンタンジェロ橋、場内の階段、展望台などでロケが行われました。そのほか、スペイン広場、フィミチーノ空港も登場します。犯人を追いつめるシーンでは、コロッセオからカブール通りを抜けるアンニヴァルディ通りで、ライトアップされたコロッセオを背景に撮影されています。
❖ロケ地②・・・アマルフィ「サンタ・カテリーナ・ホテル
また、映画の中断崖の上に建ち、アマルフィの街の景色とエメラルドグリーンに輝く海を楽しめるアマルフィに実在する5ツ星ホテルです。映画の中では、織田裕二、天海祐希、佐藤浩市の三者が遭遇し、やがて佐藤浩一が疑わしいことが判明するホテルです。
❖ロケ地③・・・ポジターノ
海に面した斜面に瀟洒でカラフルな家並みが印象的なポジターノ。高級リゾート地としても有名です。映画の中では、ポジターノの海岸で織田裕二と天海祐希が語り合うシーンが撮影されています。
❖ロケ地④・・・ラヴェッロ
アマルフィからバスで30分ほど山道を登ると到着する高台の街ラヴェッロ。主人公が犯人の正体に迫る重要なシーンをこの町のドゥオモで撮影されました。その他ホテルでも撮影されています。
❖ロケ地⑤・・・カゼルタ王宮
ナポリから車で約30分のところにあるカゼルタ王宮。フランスのベルサイユ宮殿を理想として建てられたという壮大で豪華な宮殿です。映画の中では晩餐会会場として登場し、“世界の歌姫”サラ・ブライトマンのコンサートシーンが撮影されました。
ローマの休日
イタリアに行くときに、この「ローマの休日」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ローマを舞台にヨーロッパ歴訪中の王女アン(オードリー・ヘップバーン)と新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)の束の間の恋を描いた作品です。オードリー・ヘップバーンの初主演映画ですが、その可憐な容姿と優雅なたたずまいに世界中の人々が心奪われました。その髪型もヘップバーンカットとして日本でも流行するほどの人気でした。
❖ロケ地・・・ローマ
作品中にはヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂、真実の口、サン・ピエトロ大聖堂などローマの観光地が多数登場します。宮殿を抜け出したアン王女が車から降りるのは共和国広場。アン王女と新聞記者ジョーが出会うシーンは、セプティミウス・セウェルスの凱旋門の前で撮影されました。また、この映画で一躍人気観光地となったのが「真実の口」です。
アン王女を驚かそうと、ふざけて噛まれるふりをするおなじみのシーンですが、実はこれはグレゴリー・ペックのアドリブだったとか。アイスクリームを食べるスペイン広場のシーンも忘れられないシーンです。ラストシーンでアン王女が会見を行った場所は、コロンナ宮殿です。毎週土曜日(特定日除く)の午前中のみ公開されています。