サン・ジョルジョ大聖堂
下の町イブラ地区のドゥオーモ。１６９３年の大地震の後、シラクーサ出身の建築家ロザリオ・ガリアルディによって設計された美しいゴシック教会です。円柱が特徴的なファサード（正面部分）は中央部がより高くなっており、教会内部に入ると美しいステンドグラスを見ることができます。火曜日を除き、１０時～１８時まで毎日オープンしていますが、途中お昼休み（１２時～１６：００まで）があります。ヤシの木が植えられた大聖堂前の広場は、夏になるとテラス席が設けられ賑やかな南国風の雰囲気です。

絶景ビューポイント（サンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会）
イブラ地区とスーペリオーレ地区をつなぐ階段の上に建つバロック様式の教会。教会を見学に行くというよりも、この場所から見るイブラ地区の絶景を目当てに人が集まります。日中、丘の斜面に広がる町のパノラマも素晴らしい絶景ですが、夕刻、日が落ちてきてイブラ地区に明かりがぽつぽつと灯り始めたころの景色は、まるで町が浮かび上がっているかのようで幻想的です。

イブレオ公園
イブラ地区の東の先端にある公園で奥のテラスからは周辺の景色が望めます。ヤシの木が生い茂り、南国風に整備された公園内にはサン・ジャコモ教会やカプチーニ教会があり、のんびりと散策しながら見学も出来ます。また、イブラ地区とスーペリオーレ地区をまわる市バスは、イブレオ公園前に停留所があります。

ラグーサ・イブラ
下の町、旧市街のラグーサ・イブラは、古くからの街並みの中に地震後に建てられたバロック様式の建物が混在する地区です。多くの見どころの他にカフェやレストランも多く、じっくりラグーサの町を散策するならイブラ地区のお泊まりがおススメです。また、大聖堂の裏手にはミシュラン２ッ星を獲得したレストラン「ドゥオーモ」があります。

ラグーサ・スーペリオーレ
上の町、ラグーサ・スーペリオーレは１６９３年の大地震の後に造られた町です。街全体が碁盤の目のようになっており、道沿いには堂々としたバロック様式の教会や宮殿が建っています。ラグーサの歴史を知りたい方は、イブレオ考古学博物館へ。（開館時間09：00～18：30）古代の考古学と古代後期新石器時代のラグーサの歴史が展示されています。

サン・ジュゼッペ教会
イブレオ庭園から大聖堂へ向かう途中にあるサン・ジュゼッペ教会は、１８世紀に建てられた教会です。サン・ジョルジョ大聖堂ととても良く似たバロック様式の造りになっています。教会前の広場は、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」で有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督のシチリアを舞台にした映画「明日を夢見て」のロケ地になっています。

ラグザーノチーズ
ラグーサでお土産を探すなら、食材がおすすめです。D.O.P.指定（保護指定原産地呼称の意。伝統的な食材に対して品質管理と産品保護のため基準を満たしたものだけが認定されています。）されたラグザーノチーズ、はちみつ、オリーブオイルやラグーサ地域でのみ作られている小麦を使ったパンなど、町中にはこの地ならではの食材を扱っているお店があります。

フレッシュジェラート
イブラ地区内には何店かのジェラート屋さんがありますが、ここ「Gelateria Mastrociliegia（ジェラート マストロチェリア）」はフレッシュなフルーツや新鮮な野菜にこだわった手作りのジェラート店です。ラグーサの町はシチリア島南部に位置しており、真夏の気温は４０度近くになることも。暑い時期の散策にはジェラートが欠かせません。
(月曜日休館）

エノテカ
シチリア産ワインの種類も豊富なエノテカ「Enoteca IL BAROCCO（イル バロッコ）」（住所：Corso XXV Aprile, 33）。ワインの他に、シチリア島モディカ産の伝統的なチョコレートや、瓶詰のパスタソース、チーズに合わせるジャムなどもあり試食させてくれることもあります。